Makiko2005 さんのプロフィール誰かに伝えたくて…フォトブログリスト ツール ヘルプ
9月2日

まじめなはなし~くりかえし~

 
 4月から始まった検査はすでに6ヶ月目を迎えようとしている。
 
 最初はいろんな検査を受けて、
 その結果に一喜一憂していたけれど
 その後は同じ検査と投薬のくりかえしで
 タイミングをはかり、受精を期待する。
 
 すでに5回の排卵を迎えていたけれど
 結果はいまだ…。
 
 もしかしたら、
 案外検査始めてすぐにできちゃうかもな~~
 なんて楽天的に考えていたのは、いつのことか。
 ため息がでそうになる。
 
 8月もいつものように排卵後の検査を受けたときに
 先生が「とりあえず今日もフューナー検査してみましょうか」
 と言って、顕微鏡の様子を見た。
 
 愕然とするくらい…精子が見当たらない。
 
 「う~~~~ん」
 
 先生がそれを見て、うなる。
 
 「これは、
  人工授精とか考えはった方がいいかもしれませんねぇ」
 
 「はぁ…」
 
 「まぁ人工授精って言うのは、タイミング法と同じ時期に
  洗浄した精子を子宮の奥の方へ
  人工的に送り込んであげるって方法ですから
  外来処置ですみますしね」
 
 先生からの説明を聞きながらちょっと不安になった。
 
 「ただ、筋腫の方もね~、
  もしかしたら影響してるのかもしれない」
 
 説明にはさらに先があった。
 
 「筋腫をとったからと言って、確実に妊娠に結びつくかと言うと
  そうではないケースもあります。
  ただ、とってみたらすぐにできたという人もいらっしゃる。
  手術となると3,4日の入院ということになりますし
  術後3,4ヶ月は妊娠は見合わせていただかないといけません。
  それらのことも含めて、一度旦那さんと相談していただいて
  方針を決めてください」
 
 先生がさらさらと口にしたことは、わたしの耳から脳へ
 伝達される前に、どこかで遮断されたようだった。
 
 「はぁ…」
 
 とりあえず生返事をして、診察室を出る。
 
 『どうしたらいいのかな…?』
 
 何から考えればいいのかもわからなくなって
 言われたことを整理する意味で
 夫に報告のメールをしたため始めた。
 
 病院からその日は実家に行く予定をしていたので
 まだぼんやりしながら車を運転する。
 
 『手術?3,4日の入院?』
 
 なぜだか急に絶望感に襲われ、涙があふれてきた…。
 
 『痛いのイヤだし、入院なんてヤダ!』
 
 どんなことでも耐えてみせると思っていたわたしは
 ただの強がりだったことに気付いた。
 
 そのときは考えれば考えるほど悲しかった。
 
 どうしたらいいんだろう、
 でもこれは自分たちで決めなきゃならないことだ。
 人に決めてもらえることではない。
 
 自分たちがどこまでを求めて、どこまでチャレンジするのか…
 まだこの先にはさらに決断を必要とする場面が
 待ち受けているかもしれない。
 
 人工授精、子宮筋腫摘出、
 それでもだめであれば
 体外受精(顕微授精)…。
 
 あなたはどこまで求めてるの??
 どんなにつらくても、やっぱり子どもがほしいって
 その気持ちの方が強いの??
 
 夫と自分の、両者に訊ねなければならない問いだった。
 
 
 

 
 9月5日から3泊4日の日程で、屋久島へ行く。
 今回は二度目の訪問。
 
 一度目は3年前、
 Mにも出逢う前だった。
 
 きれいな山や緑、苔むす森
 涼しげな滝…なにもかもがわたしに元気をくれた。
 
 夏の度に、離島に渡り、リフレッシュをはかってきたけれど
 やっぱりこの島だけは格別の場所だった。
 
 行ったときからリピーターになりそうな
 予感はあったけれど、本当にそうなるとは。
 
 ただ旅行はすごく楽しみなのだけれど、
 やはりさびしいのは、しばらくMに逢えないこと…。
 
 10日ほどの分かれ、ぜんぜんたいしたことない。
 とほとんどの人が思うであろう日数かも知れない。
 
 けれど最近は4,5日以上逢えない日が続くことはなくて
 ずっとコンスタントにそのペースで逢っていたから
 わたしにとってはかなりの痛手だ。
 
 昨日は旅行前最後の逢瀬で、
 午後から休みを取ってくれたMとゆっくり一緒にいた。
 
 昼寝をはさんで、お互いをたくさん感じ
 何をするでもなくベッドに横になって
 他愛もない話、TVを見ながらじゃれあう…。
 こんなにもゆっくりと、二人で時間を過ごしたのは
 すごく久しぶりかもしれない、と思った。
 
 あとは旅行中に思い出したとき用に
 携帯で二人の新しい写真を撮った。
 
 彼をつれて、いざ屋久島へ!!
 
 さびしさを吹き飛ばせるくらいの自然が
 そこには立ちはだかっているだろうから
 それをいっぱい吸収して
 次に逢うとき、Mにも元気を分けてあげられるくらいに
 屋久島を満喫してこようと、そんな気になった。
 
 天気がいいと、いいな!
 
 いってきます!!!
 
 
8月16日

まじめなはなし~検査結果編~

 
 先日、提出した精液の検査結果を聞くのと
 次の診察のために、またクリニックへ行った。
 
 生理2~5日目に、卵胞とまぎわらしい大きな細胞が
 卵巣内にできていたりしないか
 エコーで確認をするらしい。
 
 だから生理中の受診。
 
 結果特に異状はなく、精液検査の結果を聞くことに…。
 
 なんだか数値がいくつか書かれた紙切れを見せられる。
 
 先生が夫の検査結果の数値に線を引き
 横に示されていた
 ”やや弱い”の数値にも同じく赤線を引いた。
 
 「検査の機械で数値を出して、結果をみるんですけどね…
  やっぱり少し精子の数が少ないのと
  お疲れみたいだね。」
 
 やや残念そうに先生が言って、カルテを見ながら言った。
 
 「ご主人漢方薬とか飲んでくれそう?」
 
 「はい、たぶん」
 
 わたしがそう応えると、とりあえず漢方薬が処方された。
 
 薬局でもらった薬の説明書には
 滋養強壮とか、カラダを元気にすると書かれており、
 最後の一行に、精子の所見をよくする。とあった。
 
 とりあえず今はこの薬と、そしてわたしができるだけのことを
 するしか方法はないから。
 
 なんにしても
 「これではダメですね」
 なんて言われなくてよかった…。
 
 とりあえず、がんばろうと思った。
 
 
7月20日

まじめなはなし~精液検査編~

 生理予定日を過ぎても、生理が来ない…。
 ドキドキしながらおなかが痛くなるのを待っていた。
 
 けれど、今回は黄体ホルモンの薬も飲んでいたので
 もしかしたらそのせいで生理が遅れているだけかもしれない。
 過剰な期待は、あとから響くので
 期待してはいけないと思いつつも、わくわくする。
 
 仕事で力仕事をするのも
 深夜に起きなければならないことも
 なんだかとてもカラダのことが気にかかってならない。
 
 そんな日を3日ほど過ごした頃
 あるべき腹痛がわたしを襲って、
 結局、月の使者はやってきた…。
 
 『はぁ…』
 
 トイレでかなり大きなため息をついていたにちがいない(笑)
 
 でもそんな中、心の奥底では
 
 『これでまだM続けられる…』
 
 という気持ちがわき起こる。
 
 生理が来たと、一番に報告する相手は
 やっぱりMだ。
 そのあとに夫にもメールをした
 
 『精液検査、よろしくね』
 
 数日後、仕事から帰って一番に
 夫に「出して」と言って、採取容器を手渡した。
 
 「手伝って
 
 と照れながら言われたけれど、笑顔で
 
 「いや
 
 と答えた。
 
 そして夫は2階の寝室へ消えてゆき
 わたしはキッチンの片づけをしながら
 夫が戻るのを待つ。
 
 しばらくしてトントンと階段を降りてきた夫が
 「はい」と容器の入った紙袋をわたしに差し出した。
 
 「じゃあ行こか」
 
 厳重に封を確認して、袋に入れなおし
 かばんに入れた。
 
 今日は検体の提出だけだから
 それを出しに行ってから、買い物に行こうと
 夫とともに出かけた。
 
 「精液検査をお願いします。
  結果の方は次の受診のときで結構ですので」
 
 受付でそう告げると、
 採取時刻と名前を聞かれ
 「じゃあお預かりします。」
 と笑顔で受付の女性が紙袋をカウンターの下にしまった。
 
 ちょっと肩の荷がおり、ホッとしてクリニックをあとにした。
 
6月30日

まじめなはなし~二度目のフューナー検査編

 
 またもや夫婦生活の狙いの日を宣告されて
 今回は1週間ほど前から夫に告げておいた。
 
 「禁欲ね」
 
 夫の了解の返事を得て、
 今回こそは良好な結果であることを祈る。
 
 前回は致命的なほど結果がよろしくなかったので
 今回こそは…という気持ちが強かった。
 
 でも禁欲してもらっておいて
 それでなおかつだめだったら…。
 
 そんな気持ちにも襲われる。
 
 とりあえずはそんな不安は置いておいて
 予定通りの日に夫婦生活をした。
 
 翌日にまた夫を仕事に送り出してから
 車を走らせ受診に向かう。
 
 前回と同様に、経過時間を聞かれてから
 診察室に入り、先生から話を聞いて
 内診室へ移動する。
 
 「ご用意できましたらどうぞ」
 
 看護師さんに促され、内診台に座る。
 
 まず排卵がちゃんと終わっているか
 エコーで卵巣の様子を映しながら先生が言った。
 
 「あ、これはいいタイミングやったんちゃうかな?」
 
 排卵は予定通り起こっていたようで
 さらに太ももの内側を手の甲でふれながら
 
 「卵はもう出てるけど、まだそんなに高温変化をしてないんだよ」
 
 そんなことまでわかるんだ…と感心しながら
 
 「そうですか」
 
 と応えた。
 ちょっとうれしくなって、どきどきしてくる。
 
 あとはまた検査用の粘液を採取されて
 着替えをし、また外の待合室で結果が出るのを待った。
 
 名前を呼ばれ、再度診察室に入る。
 話をしながら映し出された画面には
 先月の検査の時には見られなかった数の精子が
 にょろにょろと動き回っているのが見えた。
 
 結果
 数や動きは、前回の検査のときに比べれば
 格段によいとのこと。
 けれど、直進性に乏しい所見があり
 やはりお疲れ気味かもしれないと言われた。
 
 「一度精液検査してみないとだめかな」
 
 極力避けて通りたかった部分ではあったけれど
 しょうがない。
 
 診察室を出て、次の予約をとると同時に
 精液採取用の容器を手渡された。
 
 「採取されたら2時間以内に持ってきてください」
 
 ここへ来て、出せと言われるよりはいいかな。
 そう思いながら、それを受け取り、
 こそこそとかばんの奥にしまいこむ。
 
 次の生理がこなければいいのに…。
 
 そんな気持ちでいっぱいだった。
 
 受精卵の着床を助けるという
 ホルモン剤の処方箋を受け取り、
 となりの処方箋薬局へ向かう。
 
 できてたらいいのに…。
 できててほしい…。
 神様、お願いします!!
 
 
6月13日

一休み

 なんだか最近
 「まじめなはなし」ばっか書いてて
 休むところがないから
 ちょっとここらで一休み…。
 
 先日、食器棚というか、ダイニングボードというか
 ちょっとでかい什器を買った。
 
 配達はもう少し先なので、まだ届いてはいないんだけれど
 とりあえず到着したらすぐに配置できるように
 今現在のダイニングの模様替え
 およびしばらくさぼっていた
 床のワックスがけをした。
 
 食器棚を動かし、冷蔵庫を動かし
 床の吹き掃除、ワックスがけをしてから
 再度配置しなおす。
 
 今使っている食器棚は、
 新しいヤツが来たらもう、チャイ、しないといけないので
 とりあえずすぐによけれるように適当な場所に置く。
 
 冷蔵庫は部屋の角からおおよそ対角線上の
 反対角近くに移動した。
 
 部屋の雰囲気が一気に変わる。
 
 「なんかここの方が落ち着く?」
 
 置いてみた場所がかなりしっくりきて、びっくり。
 
 模様替えすると、気分転換になっていいな♪
 早く新しいダイニングボード来ないかな♪♪
 
 ちょっといい気分(*^_^*)
 なかなか有意義な1日でした。
 
 
6月8日

まじめなはなし~卵管造影検査編

 検査の朝、夫が疲れた様子で仕事から帰ってきた。
 仕事であまり眠れなかったらしい。
 
 検査に行くのに、送ってもらって
 また迎えに来てもらおうかと思っていたけれど
 その夫の様子を見て、言葉を飲み込んだ。
 
 「ちゃんと昼寝しーや。
  わたしは検査行ってくるし」
 
 そういって、いつもどおり、自分で車を運転し
 クリニックへ出かけた。
 
 診察室で先生からすこし説明を受け
 それから内診台で、子宮内の洗浄を受ける。
 その後、レントゲン技師の女性が
 待合室で待つわたしを呼び
 彼女のあとについて、撮影室に入った。
 
 先日の診察時に説明されたことと
 ほぼ同様の説明を受け
 「どうしても痛かったら、言ってくださいね」
 やさしく言われる。
 
 「じゃあ、もうすぐ先生来られますので
  ズボンと下着をお取りいただいてから
  台の上に仰向きになってお待ちいただけますか」
 
 そう指されたレントゲン台の上にはバスタオルが1枚置いてあった。
 
 女性が部屋から出て行った後
 わたしは言われたとおり、下半身裸になって
 台の上に寝転び、置いてあったバスタオルを
 自分の上にかぶせる。
 
 静かで、外の物音はほとんど聞こえない部屋。
 沈黙の中、自分の鼓動が聞こえるような気がした。
 
 しばらくして、先生と年配の看護師さん、
 そして先ほどの女性技師さんの3人が部屋に入ってきた。
 
 「じゃあ始めますね。
  膝を立ててください」
 
 言われるとおり、膝を立てると、
 バスタオルの向こう側で、先生が検査を始める。
 
 どんなものが自分の中にいれられているのか
 わからないけれど、とりあえず不安で痛みを感じる。
 
 「いたた…」
 
 小さくつぶやいたわたしに先生は
 「まだ何もしてないよー」
 そう言った。
 
 その後、器具が挿入され、子宮の入り口で
 バルーンが膨らまされ、口を閉じられて
 そこから子宮内に造影剤が注入されているようだった…。
 
 『痛い』
 
 冷たいものがおなかの中に入ってくる感じと
 なんだか細い尖ったものが内壁に当たるような
 鈍い痛みがわたしを襲った。
 
 すこしは我慢しなければと、なんとか声を飲み込んだけれど
 そのうちあまりの痛みに冷や汗が出てきて
 「いたたたた…痛い、です」
 腕で目を覆いながら、つぶやいた。
 
 「痛い?これで3分くらい、耐えられる?」
 
 『耐えられません』と応えたかったけれど
 そこで中断されても、また次痛いものかもしれない。
 なんとか耐えようと、がんばった。
 
 膝を抑えている看護師さんが
 「力抜きましょうか」
 とやさしくわたしに言うけれど
 こんなに痛いのに、抜けるわけがない!
 
 「ちょっとこっちの画面見ててー」
 先生がそう言ったので、わたしは画面に映し出された
 子宮や卵管の映像になんとか目をやった。
 
 造影剤の入ったスポイト様のものが子宮内に
 入って、さらに液体がわたしのおなかの中へ
 注入される。
 
 X線で白く写し出された液体が
 子宮内に広がり、そのうち卵管を通過
 左右両方の卵巣に到達したようだった。
 
 「あ、通ったね。写真撮って!」
 
 ガラス越しのとなりの部屋に移った技師さんに
 先生が指示を出し、レントゲン撮影が行われた。
 
 なんとか検査の痛みに耐え、涙を殺しながら
 あとの技師さんの説明を聞く。
 
 「造影剤がおなかの中にいきわたってから
  もう1枚写真を撮ります。
  それまで20分くらいこの台の上で休憩していただいて
  その間横向きにゴロゴロ
  カラダの向きを変えたりしていてくださいね」
 
 そういって、またひとり、冷たい台の上に置いていかれた。
 
 検査の名残で、おなかがかなり痛む。
 いつもの生理痛より何倍か、くらいの痛みで
 ひとりでいる時間が長く
 途中で泣きそうになりながらぶつぶつ独り言をつぶやいた。
 
 なんとか痛みも退いてゆき、落ち着いてきた頃に
 「じゃあ最後に写真を撮りますね」
 そう言われて撮影が終わり、また着替えが終わったら
 待合室で待つように言われた。
 
 とぼとぼと、小さな歩幅でソファにたどり着く。
 
 ボーっとまた自分の名前が呼ばれるのを待ちながら
 先ほどの技師さんに連れられていく
 他の女性を見送って
 『痛いけど、がんばって!』心の中でエールを送った。
 
5月31日

まじめなはなし~ホルモン検査編

 『次は排卵の1週間後、
 採血だけだと、受付で言ってください」』
 
 先生にそう言われていたので
 診察券を出すと同時に
 「今日は採血だけらしいんですけど…」
 と告げた。
 「あ、はい。わかりました」
 受付の女性がそう返事をしてくれた。
 
 待合室のソファに腰かけ、カバンから本を取り出して
 しおりの場所を探し当てたくらいに
 看護師さんがわたしの名前を呼んだ。
 
 診察室のとなりの部屋に通され
 椅子にかけて、採血をされた。
 
 針を刺す瞬間もまったく痛まず、
 その看護師さんの腕に感心しながら
 次の受診の要領を聞いていた。
 
 ほどなく会計で名前が呼ばれ、
 予想していたより早く、その日は帰ることができた。
 
 そして次の受診で、血液検査の結果を
 先生から説明された。
 
 「排卵後に分泌される、妊娠するために必要な
  ホルモンの量がすこし少ないようですね。
  でもこれは薬で補えます。
  HIV、HCV等の感染はなく、貧血もありません。
  問題はないようなので、
  次の排卵の前に卵管造影検査という検査をします」
 
 最初にもらった案内に載っていた
 ”この検査は決して楽な検査ではありませんが…”
 という前置きを思い出した。
 
 卵管の狭窄や癒着があると、痛みが強く
 いったん中断し、麻酔をして検査を続行したりするようだった。
 
 また不安感が募る。
 
 『でもこれが終わればきっとあとは
  そんなにつらい検査はないはず…』
 
 それだけを頼りに、なんとか心を奮い立たせた。
 
 あまり排卵に近い日ではダメなのでと
 予定を尋ねられた日はMに逢うために空けておきたかった。
 結局、仕事を休んで検査に行くことにした。
 
 検査予定の前日、Mに逢って元気をもらうことにした。
 
 夫には検査の予定だけ告げ、内容については
 あまり詳しくは伝えなかった。
 夫の前では不安を口にできなかった。
 
 
5月26日

まじめなはなし~告白編

 一度目のフューナー検査を受けた日
 夕方にはMに逢った。
 
 いつもどおり車で迎えに行き、
 時間があったのでいつもの部屋に入る。
 
 「今日はHなしにしよっか」
 
 ベッドに横になりながら、わたしは言った。
 
 まだ慣れない内診の後で
 そんな気分になれなかった。
 
 「そうする?」
 
 理由を聞くでもなくMが言って、
 Kissと愛撫で時間が過ぎていった。
 
 でもやっぱり、カラダは正直で、愛撫されると
 それまでの萎えた気分がどんどん盛り上がってきて
 ちょっと自分の中で恥ずかしさが生まれた。
 
 結局欲望を抑えることができないまま
 Mに身を任せ、最後までいってしまった。
 
 別れて、家に帰り着いてからMailを送る…。
 
 今日は本当にHしない気でいたこと。
 その理由が、不妊治療を開始したせいであること。
 そして、それでも結局はMが欲しくなって
 止められなかったこと…。
 
 子どもが欲しいと思っていることは
 Mも知っていたけれど、そのことについて込み入った
 話をしたこともなかったし
 正直Mは、わたしがどう考えているのか
 ちょっと気になっていたらしい。
 
 不妊治療に踏み切ったことについては
 賛成し、応援すると言ってくれた。
 
 Mも5年ほど前、病気が原因で無精子になり
 一時不妊治療をしていたことを知った。
 
 けれど彼の場合は、いつの間にか症状が治っていて
 今の奥さんとはできちゃった婚ではあるけれど(笑)
 
 これからいろいろとつらい場面もあるかもしれない。
 そういうときに、わたしは夫には
 弱さを見せたくないと思っていた。
 わたしだけじゃなく、夫の治療に対する意欲をも
 そいでしまうようなきがしたから。
 
 だから、申し訳ないけれど、甘えさせて欲しいことを告げた。
 
 Mは「いいよ」と返してくれた。
 「俺でよかったら、なんぼでも背中押したる」
 そう言ってくれたことで、
 わたしの不安がどれだけ和らいだかわからない。
 
 いろんな検査の内容や結果を、
 わたしひとりの中にためているよりも
 Mに話すことで、気持ちが楽になる。
 
 Mに逢うことで、次の検査への元気もわく。
 
 わたしにとって、やはりMは大きな存在だった。
 
 きっとこれからもいろんな場面で支えてもらうだろう。
 子どもができるまでの間…。
 
 いつか、できるのかな…。
 複雑な思い。
 そのときが、”分れ”
 ’別れ’ではなく”分れ”でありたい。
 そう思う。
 
 
5月20日

風邪?

 こないだの日曜日くらいから
 ずっとMの調子がよくなさそう…。
 
 発熱と、咳、カラダのだるさが主な症状みたいで
 一見普通に風邪かな?
 て思ったけど、それにしては長引きすぎる。
 
 熱があるけど(38℃近く)
 それでも仕事に出ているのが
 治りのわるい原因なのか、
 それとももっと深刻な病気??
 
 数年前、わたしと知り合う前に
 Mは命に関わる大病を患い、
 入院していたことがある。
 
 まさか再発!?
 
 とんでもなく縁起でもないことを考えてしまう…。
 
 すこしだるそうに助手席に座るM
 心配だから、早くおうちに帰って
 ゆっくり休みなさい、って言ってはみるものの
 心の中では『一緒にいたい』
 そんなわたしの心のうちを見透かしたように
 Mは「いやや」とおどけて応える。
 
 ベッドに横になり、目をつむるMの顔をみつめる。
 
 「寝といたらいいよ」
 
 それは本心で、言ってみても
 Mはワルガキみたいに笑って、Kissを求める。
 
 明らかに熱い口唇、手のひら…。
 
 平熱のわたしの頬にMの口唇が触れる。
 熱い手のひらがわたしのカラダに触れる。
 
 心配になる一方で、ドキドキと胸が高鳴った。
 
 普通の風邪なら、Kissしたらうつるかと思ったけど
 ぜんぜんうつらないで
 わたしの調子は普段どおり。
 不安と心配がどんどん膨らむ。
 
 「早くお医者さん行って、お薬もらって治さないとだめよ」
 
 どうして男の人って、医者に行くのを
 めんどくさがるのだろう…。
 
 早く元気な顔が見たい。
 
 早く元気になって、楽しく一緒の時間を過ごそう?
 
 今日こそは…お医者さん、行ってくれたかな?
 
全 1 枚中 1 枚目

Makiko